突然送るメールは難しい
《なぜモテないか》自分をあいまいにするのは、コミュニケーションの拒否にもなる以前、『「NO 」と言える日本』という本が話題になったが、日本人は一般に、イエス、ノーなどの自分の意見をはっきりいわない民族だといわれている。自分の・怠見を主張することで起こる周囲との摩擦を避けようとするわけだが、
横並び意識の強い若い人には、とくにこの心理が強く働くようだ。仲間はずれを恐れるあまり、ちょっとしたことでもあいまいなままですませてしまおうとするのである。最近の若い人がよく口にする「べつに」「まあね」「ちょっと」などは、そうした心理からくるものだろう。
しかし、こうしたあいまいなごまかしは、仲間内では通用するかもしれないが、し、つでも通じるというものではない。人と人とのコミュニケーションは、お互いに相手を知り合おうとするところに成立するものだが、常に受け答えがあいまいなままでは、相手からコミュニケーションを拒否していると受けとられでも仕方ないのである。先の男性が、女性社員から「無愛想で失礼な男、だ」と嫌われた理由もここにあるといえよう。
だから、いつも返事をあいまいなままごまかしていると、女性からだけでなく、男性からも「あいつとは話ができない」と敬遠され、女性からモテないどころか、だれからも相手にされなくなる恐れさえある。
《対策》ほんとうの自分をさらけ出すことを恐れるなら自分の考えを「べつに」「まあね」「ちょっと」などのあいまい言葉でごまかすのは、じつはもう一つ問題がある。それは、ものごとを考えるのをめんどうくさがり考節約をしようとする態度が潜んでいることだ。たとえば「仕事はまあまあです」といわれでも、本人以外はどの程度なのかさっぱりわからないが、こうしたあいまいな言葉を使っていれば、いう本人もそれほど深く考えないですむのである。きびしい言い方かもしれないが、あいまい言葉ばかり使っていると、頭まであいまいになりか女心をいつのねないのだ。
自分の男性としての魅力を磨くためにも、人と話すときは、ふだんから、あいまい言葉はできるだけ使わないようにすることが必要だろう。とくに自分について話すときは、「思ったより疲れませんでした」「いまのところ、闘ったことはとくにありません」など、思っていることをはっきりいったほうがいい。はっきりした話し方をする男性に、女性は誠実さ、頼もしさを感じることが多いのだ。いつも自分をさらけ出すことを恐れている男性に限って、「いい女がいない」とか「女性にめぐりあう機会がない」などと、彼女ができない理由をデッチあげたがるが、じつは自分でカべをつくって、そのチャンスを逃していることが多いのだ。
自分の意見や考えをはっきりいうことで、相手をムッとさせることもあるかもしれないが、それが誠意や熱意から出たものなら、相手も心を聞いてくれる。第一歩が、チャンスを大きく広げていくのである。