「笑わせようとする男」より、 「いっしょに笑ってくれる男」
友人の披露宴に出席した男性が 勇み足 をしてしまうケースが増えている ようだ。たとえば、私が出席した披露宴で、こんなスピーチをした男性がいた 「 OO くん、本日はほんとうにおめでとうございます。・:じつはOO くんは、以前 ××さんという女性とつき合っていたことがありました。
××さんは横浜の女子大学 に通っていた学生さんだったのですが、彼女と知り合ったきっかけがナンパでありま した。そのときの彼はまだデートもしたことがないような人間だったものですから、 私をはじめ数人の友人が、ナンパするのを手伝ってやらなければいけないような臆病 な男だったのです。
結局、 彼女にはフラれましたが、それ以後、彼は失恋の試練をい く度も乗り越え、このような一人前の男性に成長したのです。そして、今日はおめで たい結婚式を迎えることができました。こんな美人の奥さんといっしょになれるなん 彼女のあなたを見る自が変わる「つき合い方」 て、このしあわせ者!憎い、憎い」 こんな調子で、一人で盛り上がって過去の女性関係も平気で口にする。
とくに、大 学のクラブやサークルの友人が多く出席する式でよく見られる光景だ。最初のうちは 客も笑っていたが、だんだん聞いているうちに会場もシラけた雰囲気になってしまった。
彼は私の教え子ではないが、同席していた彼の知り合いらしい女性が、「あれじ ゃあ、彼女ができないのも無理ないわよね」とため息をついていた。たしかに、彼が いつまでもこのままのノリでやっていては、彼自身、好きな女性と結婚式をあげられる日はなかなかこないだろう。
《なぜモテないか》「おもしろい人」と「楽しい気分にさせてくれる人」は遣う
現代は一億総タレント時代といわれており、テレビで自分の芸を披露したがる素人も多い。街頭でどこかのリポーターが番組のリポートをしているときでも、その周囲 にやってきてポl ズをとったり、プラカードをかかげたりする。
あげくのはては、肝 心のリポーターが械へ押しやられる始末だ。さすがにここまでくると、テレビの画而 を見ていても不快になる。目立ちたがりというべきか、結局、彼らはそうやって自分に注目を集めることしか考えていないのである。
しかし、人を楽しませるときは時と場所をわきまえないと、知らないうちに他人を 傷つけたり、不快な気分にさせてしまう。先ほどの結婚式の例がそうだ。おもしろい ことをいうのに必死で、新郎新婦や、その親が、どんな気持ちになるかまで頭が回っ ていない。
自分がウケることしか考えていない。 こんな男性はほんとうは自分に自信がないことが多い。だから、無理にでも何か人 と変わったことをしなければ、自分が周囲から評価されないと思っている。その結果、 人の話の腰を折ったり、人のことをチャカしたりしてしまう。
こういった男性は、た しかにおもしろい人ではあるだろうが、他人の気持ちにまで注意が届いていないので、 このままでは残念ながら女性が惚れる対象にはなりえない。女性が真に求めているの は、「おもしろい人」ではなく、「楽しい気分にさせてくれる人」なのである。
無理し て冗談をいうことと、彼女を楽しませることは違うのだ。
《対策》たいせつなことは、彼女を楽しい気分にさせること お笑いタレントの明石家さんまさんやタモリさんは、女性に人気のある司会者とし彼女のあなたを見る日が変わる
彼らのトーク番組はほんとうに おもしろい。それは、彼らが自分のギャグば かりいうのではなく、ゲストのおもしろい体験談を引き出してくれるからだ。
いうときは いうが、人の話を聞くときはきちんと耳を傾 ける 聞き上手N に徹している。だからゲス トもいっしょにいて楽しそうだし、 番組全体 が楽しいムl ドになる。また、冗談をいうと きでも、進んで自分の失敗談や体験談をサカ ナにして笑わせてくれる。
他人 、 とくに弱い人を傷つける形であげつらう笑いではないのだ。たいせつなことは、彼女を笑わせることではなく、楽しい気分にさせるということだ。 極端な話、彼女にとって楽しい雰囲気がつくれるならおもしろい話などする必要はない。彼女が聞いてほしいと思っている話を じっくり聞いてあげる、彼女が遊園地に行きたいと思っているなら、連れていってあげる。
見たい映画があればいっしょに行く。無理して冗談をいわなくても、それだけ で女性は楽しい気持ちになれる。 彼女にウケょうと、無理しておかしいことをいう必要はない。むしろ、彼女が冗談 をいったときに笑ってあげるほうが、よっぽど上手なアピール法だ。
出会い系でも貴方自信が面白くなる必要はないのだ。彼女を面白くしてあげられる男性こそモテル男性なのだ。